まじめ道楽

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耳コピコード進行解説『エコー』

『エコー』

歌:初音ミク

作詞:絵師じゃないKEI(ハヤシケイ)

作曲:絵師じゃないKEI(ハヤシケイ)

(2010年)

Key=G

◎リズミカルなドラマのタムに、歪んだ長いストロークのギターと細かなストロークのギター。伸びやかな初音ミクの声がマッチしていて、まさにエコー(こだま、反響)しているような奥行きのある響きが感じられる爽やかな一曲です。歌詞もよく、ファンの中でも長く愛される曲となっていると思います。


◇イントロ

G|Bm|C|D

◇Aメロ

G|Bm|C|D

C|Bm|Am|D

◇Bメロ

Em|Bm|C|G D/F#

Em|A7|C|D

◇サビ

G|Bm|C|D B7

Em|Bm|C|D

G|Bm|C|D B7

Em|Bm|C|D

◇2番Aメロ

G|Bm|C|D

C|Bm|Am|D

◇2番Bメロ

Em|Bm|C|G D/F#

Em|A7|C|D

◇2番サビ

G|Bm|C|D B7

Em|Bm|C|D

G|Bm|C|D B7

Em|Bm|C|D

◇Cメロ

CM7|CM7|Em|Em|D|D|Em|Em

CM7|CM7|Em|Em|D|D|C|D

◇間奏

CM7|CM7|Em|Em|D|D|C|D

◇3番サビ

G|Bm|C|D B7

Em|Bm|C|D

G|Bm|C|D B7

Em|Bm|C|D

Em|D/F#|G|A7

C|Bm|Am|D

アウトロー

G|Bm|C|D(繰り返してフェードアウト)

 


◎ハヤシケイさんの手癖なのか、KeyがG(ト長調)の曲が多いです。コブクロのお二人もこの調を多く使う印象があります。ギターで演奏すると、この調のコードは開放弦が多いので比較的演奏しやすく、付属のコード(M7やsus4)などのバリエーションも組みやすいので、おそらく普段からギターで作曲されていて、この調を多用されているのかなぁと思います。

実際にギターで弾くと、響きがとても気持ちいい調です。ロックな曲調にもよく使われます。

 

☆この曲の注目したいところはただ一つです。

3番サビの1フレーズ。

Em|D/F#|G|A7

(Ⅵm→Ⅴ→Ⅰ→Ⅱ7)

最後のサビで唯一登場する進行。

これは絶対に決めておきたい必殺技、唯一無二の一球なり!です。

このフレーズを実際に聴くと、EmからA7に向かって音が上昇しているように聴こえます

気持ちも盛り上がる効果的な進行です。

Em→DはⅥ→Ⅴへ低下するコードなのですが、Dの構成音レ-ファ#-ラを転回させてファ#-ラ-レとし、ファ#の音をベースの音にすることで、Emのベース音であるミの音からファ#へ、上昇するように聴こえる進行に変化します。

Em→Dがスムーズに繋がったら、続きのベース音は、

E→F#→G→A

(ミ→ファ#→ソ→ラ)

という流れが見えてきます。

ギターで弾く時は、D/F#の分数コードで、ベース音のF#を確実に鳴らすことです。

この進行が来たら、心拍数ボルテージ上がりまくりキタ(゜∀゜)キタ(゜∀゜)状態でメーター振り切って超気持ちいい。なんも言えねぇ。ですので(変態はほっといて)、ぜひバッチリかっこよく決めてください。

◎KEIさんの楽曲で一番有名?な『ピエロ』という心暖まる曲や、メロコアなギターサウンドがありながら、歌詞は圧倒的な前向きさをもって聴く人を引っ張るわけでもなく、少しひねた弱気な歌詞。そこに、同じ目線に立ってくれるような優しくて鋭い言葉の魅力があるなぁと思います。

個人的には『そばにいて』『dialogue』『HERE』『約束ノート』『Doomsday Clock』『向日葵と山茶花』が好きな曲です。

 

「エコー」 - KEI feat.初音ミク - ニコニコ動画